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特別セッション


S1 東アジアの環境と地球化学

コンビーナー:
石橋 純一郎(九大) ishi(at)geo.kyushu-u.ac.jp
宇都宮 聡(九大) utu(at)chem.kyushu-univ.jp

 わが国の環境学研究を進める際に、周辺地域である東アジアを含めた視点から議論することは非常に重要である。本セッションでは、各研究機関で行われている東アジアの各地域を対象とする研究を地域別に集約することで情報交換の場を提供するとともに、地質学・地球物理学研究者の招待講演により紹介される地域的な背景と併せて議論することで、東アジア地域の環境と地球化学について総合的な理解を進めることを目指す。


S2 水-岩石相互作用:水質形成~CO2地中貯留

コンビーナー:
上田 晃(富山大) akira(at)sci.u-toyama.ac.jp
鹿園 直建(慶応大) sikazono(at)applc.keio.ac.jp
徂徠 正夫(産総研) m.sorai(at)aist.go.jp

 地下水・地熱水の水質は、岩石と水との相互作用により決定されており、その反応過程を探る。また、近年のCO2地中貯留では、注入されたCO2がどのような地化学反応を起こすかが注目されている。これらの反応プロセスの解明は、地下水の起源解析や形成過程を推測するだけでなく、今後どのような水質変化をもたらすかを予測することが可能となる。


S3 二酸化炭素隔離の地球化学

コンビーナー:
大隅 多加志(電中研) ohsumitk(at)ohsumi-jp.com
水谷 広(日大) mizutani(at)brs.nihon-u.ac.jp
下島 公紀(九大) shita(at)i2cner.kyushu-u.ac.jp
徂徠 正夫(AIST) m.sorai(at)aist.go.jp

 「二酸化炭素は隔離できるか?」に、私たちは明確な答えを得ていない。「化石燃料起源の二酸化炭素を排出源で分離し大気から隔離しておく」というend-of-pipe technologyが費用を含めて信頼のおけるものであるのなら、なぜ、ジオエンジニアリング(気候工学;人為的に気候に介入して気候変化を抑えようという技術提案)が、IPCCの場で議論されるようなことになっているのであろうか?わが国の二酸化炭素貯留実証試験が2012年の春から開始されたのを機に、ここで二酸化炭素が隔離できることの基礎を、もう一度問い直したい。


S4 ケイ酸およびケイ酸錯体の地球化学

コンビーナー:
横山 拓史(九大) yokoyamatakushi(at)chem.kyushu-univ.jp
赤木 右(九大) akagi(at)geo.kyushu-u.ac.jp

 ケイ素は地殻中に4分の1を占める多量元素であり、『ケイ酸の地球化学』は古くからあるテーマである。最近、ケイ酸が多様な元素やイオンと錯体を生成することが分かり、ケイ酸は地球において多くの元素の挙動や循環に関わっていることが明らかになってきた。逆に種々の元素や化合物からケイ酸の挙動が影響を受けていることも明らかにされつつある。また、ケイ素の安定同位体比の研究も新たな展開をもたらし、生物との関係にも注目されている。本セッションでは、ケイ酸に関する質的に新しい多局面の研究を扱う。


S5 生物起源VOCと有機エアロゾル

コンビーナー:
河村 公隆(北大) kawamura(at)lowtem.hokudai.ac.jp
横内 陽子(国環研) yokouchi(at)nies.go.jp
今村 隆史(国環研) imamura(at)nies.go.jp
谷 晃(静岡県立大) atani(at)u-shizuoka-ken.ac.jp
梶井 克純(京大) kajii.yoshizumi.7e(at)kyoto-u.ac.jp
宮﨑 雄三(北大) yuzom(at)lowtem.hokudai.ac.jp

 生物圏は年間10億トンに及ぶ揮発性有機化合物(BVOC)を大気圏に放出する。その量は、人為起源のそれに比べ約10倍大きい。VOCは大気酸化により有機エアロゾルに変換するが、それらの放出と生成は、環境因子(CO2濃度、地球温暖化、対流圏オゾン、土地利用変化など)に支配される。一方、有機エアロゾルは、太陽光の散乱や雲形成を通して地表の冷却と水循環に深く関わる。本セッションでは、気候システムの重要な構成要素であるBVOCと有機エアロゾルに焦点をあて、大気化学・森林生態学・数値モデリング・気候影響評価に関する研究発表を歓迎する。また、本セッションを新しい研究領域創成の契機とする。


S6 地球化学と生理学・生化学:生理学的知見からみる地球化学

コンビーナー:
沢田 健(北大) sawadak(at)mail.sci.hokudai.ac.jp
力石 嘉人(JAMSTEC) ychikaraishi(at)jamstec.go.jp
中村 英人(北大) hideton(at)mail.sci.hokudai.ac.jp

 地球化学の様々な現象は生物活動と密接に結びついており,私たちはそれを,生物(または生物群)特有の生理活性・機能と関連する,元素・化合物ま たは同位体の組成の変化として捉えることができる。したがって,地球化学と生理学との分野横断的な研究は,地球化学の様々な研究テーマにおいて, 信頼性の高い本質的な知見や新しい発想・指標を提供している。本セッションは,生理学・生化学の側面からの知見・アプローチを重視した研究成果や 議論を体系的にまとめようという試みである。具体的には,実験生物を用いた研究,生物分類・進化に関わる研究,食物網に関する研究,生物化石を用 いた研究などの話題提供と討論の場にしたい。


学会基盤セッション


G1 大気微量成分の地球化学

コンビーナー:
谷本 浩志(国環研) tanimoto(at)nies.go.jp
豊田 栄(東工大) toyoda.s.aa(at)m.titech.ac.jp
松本 潔(山梨大) kmatsumoto(at)yamanashi.ac.jp
持田 陸宏(名大) mochida(at)iar.nagoya-u.ac.jp
角皆 潤(名大) urumu(at)nagoya-u.jp

 地球温暖化、成層圏オゾン層破壊、大気汚染など、大気組成の変化に起因する地球環境問題を理解するためには、大気微量成分の挙動を詳細に把握することが不可欠である。本セッションでは、温室効果気体、反応性微量気体、エアロゾル等の放出・輸送・化学変質、大気圏と生物圏との相互作用などについて議論を行う。


G2 古気候・古環境解析の地球化学

コンビーナー:
入野智久(北大) irino(at)ees.hokudai.ac.jp
渡邊 剛(北大) nabe(at)mail.sci.hokudai.ac.jp
中塚 武(名大) nakatsuka.takeshi(at)f.mbox.nagoya-u.ac.jp
横山 祐典(東大) yokoyama(at)aori.u-tokyo.ac.jp
原田 尚美(JAMSTEC) haradan(at)jamstec.go.jp

 古気候・古環境の復元と解析は地球化学の代表的応用分野の1つです。最近では対象とする地域の古環境復元においても、多種試料・マルチプロクシを用いた共同での解析が主流となっています。本セッションでは、対象試料(堆積物、サンゴ、樹木、アイスコア、鍾乳石等々)や分析手法の垣根を越えて様々な古気候・古環境データを一同に持ち寄り、その相互比較・解析を行うことで分野横断型の古気候学・古環境学の創出を目指します。


G3 放射性廃棄物と地球化学

コンビーナー:
日高 洋(広島大) hidaka(at)hiroshima-u.ac.jp
大貫 敏彦(JAEA) ohnuki.toshihiko(at)jaea.go.jp
吉田 英一(名大) dora(at)num.nagoya-u.ac.jp
河田 陽介(三菱マテリアル) kawata(at)mmc.co.jp

 放射性廃棄物の地層処分に関する研究は学際領域であるが、地球化学の貢献度 はとりわけ高く、重要である。放射性核種の地球化学的挙動,ウラン・トリウムをとりまくナチュラルアナログ、岩石・水相互作用,無機物と有機物の反応、微生物による鉱化作用など様々な観点から放射性廃棄物に関する基礎研究について議論し、これに関する今後の地球化学的研究の発展を考える。また、本セッションでは環境放射能が自然環境に与える影響等に関する話題提供についても歓迎する。


G4 鉱物境界面の地球化学、水-岩石相互作用

コンビーナー:
高橋 嘉夫(広島大) ytakaha(at)hiroshima-u.ac.jp
福士 圭介(金沢大) fukushi(at)kenroku.kanazawa-u.ac.jp
斉藤 拓巳(東大) takumi(at)flanker.n.t.u-tokyo.ac.jp

 水-岩石相互作用は、地球深部から表層に到るまで、水惑星である地球で起きる化学プロセスの多くを含む。本セッションでは、このような水-岩石相互作用に関する研究を広く募る。また特に、水-岩石反応の主要な反応場である固液界面の化学現象の役割について議論したい。水を介した化学プロセスの研究であれば、天然試料の分析、室内実験、各種モデリング、分析法の開発、微量元素、同位体、環境微生物学など、いかなる分野も包含する。


G5 海洋における微量元素・同位体

コンビーナー:
小畑 元(東大) obata(at)aori.u-tokyo.ac.jp
張 勁(富山大) jzhang(at)sci.u-toyama.ac.jp
宗林 由樹(京大) sohrin(at)scl.kyoto-u.ac.jp

 近年のクリーン技術および高感度・高精度分析技術の向上により、海水中の微量元素・同位体に関する研究は急速に発展しつつある。国際GEOTRACES計画も順調に進められており、日本もその一翼を担って研究を推進している。本セッションでは海洋における微量元素・同位体の生物地球化学に関わる幅広い研究を受け入れ、積極的な情報交換・交流の場を提供する。


G6 炭化水素資源の地球化学・深部炭素循環

コンビーナー:
早稲田 周(JAPEX) amane.waseda(at)japex.co.jp
坂田 将(産総研) su-sakata(at)aist.go.jp
鈴木 徳行(北大) suzu(at)sci.hokudai.ac.jp
佐野 有司(東大) ysano(at)aori.u-tokyo.ac.jp

 在来型の石油・天然ガス資源に加えて、これまで非在来型とされてきたオイルサンド、コールベッドメタンの実用化が進むとともに、近年は北米を中心に急速に進展してきたシェールガス・オイルの開発が注目を集めている。また、未来の資源として、メタンハイドレートや微生物を使った炭化水素生産の研究開発も着実に進んでおり、炭化水素資源の多様化が著しい。本セッションでは,これら資源としての可能性をもつあらゆる種類の炭化水素の地球化学について、分析法、特徴、成因など、多様な観点から議論したい。また、これまで研究されたきた炭素循環は大気・海洋など地球の表層に限られ、地球の全炭素量の10%を扱っているにすぎない。本セッションでは、地球のコアまで含めた深部の炭素循環についても議論する。


G7 地球表層水圏と生態系

コンビーナー:
丸岡 照幸(筑波大) maruoka(at)ies.life.tsukuba.ac.jp
和田 茂樹(筑波大) swadasbm(at)kurofune.shimoda.tsukuba.ac.jp
瀬戸 繭美(奈良女子大) seto(at)ics.nara-wu.ac.jp
益田 晴恵(大阪市大) harue(at)sci.osaka-cu.ac.jp

 生物活動とそれに伴う生物化学作用は,地球表層部の水圏におけるエネルギーと物質移動を規制する重要な因子である。ここでは,涵養源としての森林,湖沼や河川,沿岸海域などの表層水あるいはごく浅所の地下水環境における生態系・生物活動と化学物質との関係を議論する。マクロとミクロの観点から,生物圏と水圏の相互作用を取り扱った研究成果を広く募りたい。


G8 マントル物質の化学とダイナミクス

コンビーナー:
下田 玄(産総研) h-shimoda(at)aist.go.jp
鈴木 勝彦(JAMSTEC) katz(at)jamstec.go.jp
小木曽 哲(京大) kogiso(at)gaia.h.kyoto-u.ac.jp
石川 晃(東大) akr(at)ea.c.u-tokyo.ac.jp

 46億年にわたるマントルの地球化学的進化、全マントル規模での物質循環、地球化学的貯蔵庫の起源の解明などに関連した研究を対象とする。島弧火成岩、海洋島玄武岩、マントルゼノリス、オフィオライト、隕石等の岩石試料を用いた化学的研究、実験岩石学的研究、数値計算等、あらゆるアプローチの研究を歓迎する。


G9 地球外物質・宇宙惑星化学

コンビーナー:
圦本 尚義(北大) yuri(at)ep.sci.hokudai.ac.jp
若木 重行(北大) wakaki(at)ep.sci.hokudai.ac.jp
馬上 謙一(北大) bajo(at)ep.sci.hokudai.ac.jp

 はやぶさのサンプルリターン成功により隕石や宇宙塵以外の新しい地球外物質を日本は手にした.本セッションでは,新旧の地球外物質の分析成果とそれより得られる科学についての幅広い発表を歓迎する.また,太陽系の起源と進化についての研究とそれにより得られた成果から予測できる新しい地球外物質解析法の展開についての発表も歓迎する.次世代分析手法についての取り組みも歓迎である.


G10 同位体効果研究の地球化学への応用

コンビーナー:
武蔵 正明(首都大) mmusashi(at)tmu.ac.jp
大井 隆夫(上智大) t-ooi(at)sophia.ac.jp
野村 雅夫(東工大) mnomura(at)nr.titech.ac.jp
谷水 雅治(JAMSTEC) tanimizum(at)jamstec.go.jp

 地球科学の諸問題解決のため、同位体効果の計算科学的・実験的研究は、その重要性を増しつつある。特に質量依存あるいは非質量依存同位体効果や酸 化還元反応に伴う同位体分別効果は、物質循環研究の新しいツールとして期待される。このセッションでは、軽元素(H, Heなど)から重元素(Uなど)に至るまで、地球化学に関するあらゆる元素の同位体科学的研究の投稿を歓迎する。また、同位体効果に関する実験的、理論的 的研究のみならず、安定同位体を道具や手段として利用した研究の投稿も歓迎する。


G11 現世および過去の有機物・微生物・生態系の地球化学

コンビーナー:
川幡 穂高(東大) kawahata(at)aori.u-tokyo.ac.jp
奈良岡 浩(九大) naraoka(at)geo.kyushu-u.ac.jp
山本 正伸(北大) myama(at)ees.hokudai.ac.jp
高野 淑識(JAMSTEC) takano(at)jamstec.go.jp

 現世および過去の有機物・微生物・生態系は,地球表層の物質循環,特に,炭素を含む生元素の循環に大きな役割を果たしてきた.過去の有機物・微生物・生態系は生物や環境の進化に伴い大きく変化したことはゆうまでもないが,将来の地球環境をうらなう上でも鍵となる要素を多く含んでいる.本セッションでは,先カンブリア時代から現代に至る有機物・微生物・生態系の地球化学を扱うとともに,その分析法の開発なども扱い,将来の新しい学問の項目を創設することを目指します.


G12 水圏環境化学

コンビーナー:
板井 啓明(愛媛大) itai(at)sci.ehime-u.ac.jp
坂田 昌弘(静県大) sakatam(at)u-shizuoka-ken.ac.jp
太田 充恒(産総研) a.ohta(at)aist.go.jp
高橋 嘉夫(広島大) ytakaha(at)hiroshima-u.ac.jp

 近年、人間活動による汚染物質の水圏への流入や、地球規模の環境変動に伴う水循環・水質の変化が、水圏生態系や人間社会に及ぼす影響が懸念され ている。本セッションでは、水圏環境の物質循環と、その環境化学的影響に関する研究を広く扱う。陸水、海水、水-土壌・岩石系などにおける化学的 現象についての講演や、新しい手法、水文学的研究、モデリング、観測技術、水圏環境モニタリングなどに関する講演も歓迎する。


G13 海洋化学・大気水圏(全般)

コンビーナー:
植松 光夫(東大) uematsu(at)aori.u-tokyo.ac.jp
濱 健夫(筑波大) thama(at)biol.tsukuba.ac.jp

 海洋化学は、海洋大気の化学、海水の化学、海洋生物の化学、海洋堆積物の化学を包含している。海洋環境中に気体、液体、固体で存在する化学成分の濃度、存在形、分布、そして各成分の存在割合などは、時空間的に大きく変動する。地球環境の変化に与える、あるいは与えられる海洋の化学の変化や影響は多大である。本セッションでは、海洋環境中の化学物質の理論、室内実験、観測、モデルなど、様々な地球化学的手法を用いて、現在、注目されている現象やその過程解明に向けて、幅広く課題を募り、議論する場としたい。


G14 固体地球化学(全般)

コンビーナー:
折橋 裕二(東大) oripachi(at)eri.u-tokyo.ac.jp
大野 剛(学習院大) takeshi.ohno(at)gakushuin.ac.jp
角野 浩史(東大) sumino(at)eqchem.s.u-tokyo.ac.jp

 本セッションでは固体地球を構成する物質を用いた地球化学に関連するありとあらゆる研究を対象としている.特にこれまでの固体地球分野のカテゴリーに捕われない,大胆で萌芽的な研究発表を歓迎する.


G15 固体地球における水とその役割

コンビーナー:
岩森 光(東工大) hikaru(at)geo.titech.ac.jp
小木曽 哲(京大) kogiso(at)gaia.h.kyoto-u.ac.jp
石橋 純一郎(九大) ishibashi.junichiro.779(at)m.kyushu-u.ac.jp
野口 直樹(東大) noguchi(at)eqchem.s.u-tokyo.ac.jp
益田 晴恵(大阪市大) Harue Masuda harue(at)sci.osaka-cu.ac.jp

 本セッションでは、地球内部を流れる、あるいはそこに固定されている水や親水成分に注目し、水が流れることあるいは存在することにより引き起こされる物質移動と集積のメカニズム、温泉、鉱床、火山・マグマなどの形成過程、岩石・鉱物が水を固定することで起こる物性の変化や、それに伴う地震等の現象、ひいてはそれらが地球進化において果たす役割など、地球内部の水に関わる研究を幅広く取りあげます。


G16 地球化学の人文科学への応用

コンビーナー:
丸岡 照幸(筑波大) maruoka(at)ies.life.tsukuba.ac.jp
北川 浩之(名大) hiroyuki.kitagawa(at)nagoya-u.jp
宮田 佳樹(名大) miyata(at)nendai.nagoya-u.ac.jp
南 雅代(名大) minami(at)nendai.nagoya-u.ac.jp

 人間の歴史は、遺跡、遺物、古記録、古文書などの形で残されている。こうした記録媒体を、自然科学的な視点から分析することは、より正確な歴史の復元につながり、さらに、そこから人類の近未来を予測することで、環境問題等の課題の克服に貢献できるものと考える。本セッションでは、地球化学的手法を人文科学分野に応用した研究を広く募り、境界領域を切り開く新たな地球化学研究の議論を行う場を提供する。


G17 分析化学・物理化学

コンビーナー:
平田 岳史(京大) hrt1(at)kueps.kyoto-u.ac.jp

 試料を構成する元素、同位体、化学種の存在度、分布、移動、変化を空間的・時間的に調べ、それらを支配する法則や原理を用いて、地球や惑星を構成する物質の構造や循環を調べるのが地球化学である。最近の分析・データ解析技術の進歩により、試料から得られる地球化学的知見の質と量は飛躍的に向上し、それにより研究の深化も急速に進んでいる。本セッションでは、分析の原理や方法論、さらにはそれらの進歩を支える物理化学に関する問題点を共有するとともに、その解決に向けた具体的研究協力体制の構築を模索する機会を提供する。