▼ セッションテーマ概要
[日中合同セッションについて]
日中のMOUの下,4年前の富山大学の年会と,2年前に北京において日中シンポジウムを開催しました。
今年は東京工業大学での年会で,中国側と相談の上で,G10,G13の2セッションを選び,日中合同セッションとして開催することとなりました。
合わせて6人ほどの研究者が来日,参加予定です。
G10 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
G13 固体地球化学(全般)
G10,G13は日中合同セッションとはなりますが,発表内容においては特に中国との関連を意識する必要はありません。
また,この2つのセッションでは,英語での発表を推奨しますが,必須ではありません。ですので,例年通りG10,G13セッションへも多数の発表申し込みをお願いいたします。
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特別セッション
S01 地殻内流体の地球化学
(今年会では温泉科学会とは初共催となり,両学会共同の特別セッションとなります)
代表共同コンビーナー:
柴田 智郎(京大)swn05-toshibat(at)bep.vgs.kyoto-u.ac.jp
土岐 知弘(琉球大)toki(at)sci.u-ryukyu.ac.jp
共同コンビーナー:
谷口 無我(気象研)myaguchi(at)mri-jma.go.jp
井上 源喜(大妻女子大)genki(at)otsuma.ac.jp
中村 仁美(JAMSTEC)hitomi-nakamura(at)jamstec.go.jp
石橋 純一郎(九大)ishibashi.junichiro.779(at)m.kyushu-u.ac.jp
益田 晴恵(大阪市大)harue(at)sci.osaka-cu.ac.jp
本セッションは、日本地球化学会と日本温泉科学会の共通セッションという特色を活かし,地殻内流体についてこれまでに得られている知見や課題について幅広い議論を行い,今後の研究展開について飛躍的な視点構築し、相互啓発を図ることを趣旨とする。
地殻内流体とは,地下水,温泉,湧水,熱水,間隙水など,本来地殻の空隙に存在する水そのものや,その水が空隙を縫って移動し,大気や海洋へと放出されているものも含めて,地殻内に存在する水のことを指している。研究手法は多岐にわたるが,地球化学的な観測に基づくものや,シミュレーションに基づくもの,さらにはそれらを裏付けるための室内実験による研究も行われてきている。いずれの研究も,どこから何が来て,出てくるまでに何が起きて,いまそこに何が出ているか,といった出口以前のブラックボックスを紐解く“科学的な課題への挑戦”と言えるだろう。
招待講演:風早 康平(産総研)
「沈み込み帯の水循環:西南日本及び東北日本弧」
招待講演:山本 正浩(JAMSTEC)
「深海熱水域における放電現象を利用した発電技術の開発」
基調講演:井上 源喜(大妻女子大)
「温泉の地球化学」
基調講演:大場 武(東海大)
「火山ガス観測による火山活動評価」
基調講演:森川 徳敏(産総研)
「西南日本非火山域における深層地下水・ガスの起源・流動」
S02 海洋-大気境界層における地球化学(SOLAS)
コンビーナー:
亀山 宗彦(北大)skameyama(at)ees.hokudai.ac.jp
大森 裕子(筑波大)omori.yuko.ft(at)u.tsukuba.ac.jp
大木 淳之(北大)ooki(at)fish.hokudai.ac.jp
海洋-大気境界層における物質循環を理解することは、気候システムおよび地球環境変化を理解するのに直結する。このトピックに対し、2004年にIGBPのコアプロジェクトとしてSurface Ocean-Lower Atmosphere Study(SOLAS)が創設され、10年以上にわたり化学・物理・生物学に関する分野横断的な研究が進められてきた。2016年にはこれまでの研究成果を基に今後10年間の研究計画が発表され、SOLASが新しいフェーズへと移りつつある。本セッションでは、SOLASに関する幅広い分野の研究成果や新たな試みを紹介することで、研究の方向性を模索する場を提供したい。海洋表層や大気境界層が研究領域であれば、観測、数値モデリング、室内実験など研究手法は問わない。これまでSOLASに直接携わってこなかった方々の参加も歓迎し、当研究分野の活性化につなげたい。
招待講演:浜崎恒二(東大)
「海表面マイクロ層とエアロゾルの微生物学」
基盤セッション
基調講演は学会員,招待講演は非学会員となっています。通常の呼称とは異なりますが,ご理解いただければ幸いです。
G01 大気微量成分の地球化学
コンビーナー:
宮崎 雄三(北海道大)yuzom(at)lowtem.hokudai.ac.jp
岩本 洋子(広島大)iwamoto(at)rs.tus.ac.jp
豊田 栄(東京工大)toyoda.s.aa(at)m.titech.ac.jp
谷本 浩志(NIES)tanimoto(at)nies.go.jp
- 基調講演:
- 佐久川 弘(広島大)
「大気液相中の活性酸素種の動態および植物影響に関する研究」
地球温暖化、成層圏オゾン層破壊、大気汚染など、大気組成の変化に起因する地球環境問題を理解するためには、人為起源・自然起源等に由来する大気微量成分の挙動を詳細に把握することが不可欠である。また、大気微量成分の変動と生物圏との相互作用は気候変動や生物多様性、主要元素の生物地球化学的な物質循環にも影響を与える。本セッションでは、フィールド観測、室内実験、モデリング等、様々な地球化学的手法を用いた温室効果気体、反応性微量気体、エアロゾル等の放出・輸送・化学変質・沈着、および大気圏と生物圏との相互作用などについて議論を行う。
G02 古気候・古環境解析の地球化学
コンビーナー:
長島 佳菜(JAMSTEC)nagashimak(at)jamstec.go.jp
堀川 恵司(富山大)horikawa(at)sci.u-toyama.ac.jp
植村 立(琉球大)ruemura(at)sci.u-ryukyu.ac.jp
窪田 薫(JAMSTEC) kaoryu0129(at)gmail.com
丸岡 照幸(筑波大)maruoka.teruyuki.fu(at)u.tsukuba.ac.jp
鈴木 勝彦(JAMSTEC)katz(at)jamstec.go.jp
横山 祐典(東大)yokoyama(at)aori.u-tokyo.ac.jp
- 基調講演:
- 吉村寿紘(東大)
「ストロンチウム安定同位体比から探る第四紀の化学風化と海洋の炭酸塩収支の変化」 - 基調講演:
- 山崎 敦子(北大)
「造礁サンゴ骨格の窒素同位体比指標 -低緯度域の栄養塩動態の解明に向けて-」
本セッションでは、多様な試料(堆積岩・堆積物、サンゴ、樹木、アイスコア、鍾乳石、考古資料など)から読み取られた様々な時間スケール(10億年-1年、1日)・空間スケール(ローカル・グローバル)の環境変動について議論を行う。また、得られた地球化学データを組み込んだ数値シミュレーションや環境解析に有用となる分析・解析手法の提案についても歓迎する。
G03 放射性廃棄物と地球化学
コンビーナー:
日高 洋(名大)hidaka(at)eps.nagoya-u.ac.jp
吉田 英一(名大)dora(at)num.nagoya-u.ac.jp
河田 陽介(三菱マテリアル)kawata(at)mmc.co.jp
- 基調講演:
- 宮川 和也(日本原子力研究開発機構)
「海成堆積岩中の炭酸塩の形成に対する有機物の続成作用の役割」 - 招待講演:
- 宮本 真哉(㈱東芝)
「東芝の放射性廃棄物処理・処分に関する開発」
放射性廃棄物の地層処分に関する研究は学際領域であるが、地球化学の貢献度はとりわけ高く、重要である。放射性核種の地球化学的挙動、ウラン・トリウムをとりまくナチュラルアナログ、岩石・水相互作用、無機物と有機物の反応、微生物による鉱化作用など様々な観点から放射性廃棄物に関する基礎研究について議論し、これに関する今後の地球化学的研究の発展を考える。また、本セッションでは環境放射能が自然環境に与える影響等に関する話題提供についても歓迎する。
G04 鉱物境界面の地球化学、水-岩石相互作用
コンビーナー:
福士 圭介(金沢大)fukushi(at)staff.kanazawa-u.ac.jp
柏原 輝彦(JAMSTEC)teruhiko-kashiwa(at)jamstec.go.jp
田中 雅人(東大)tanamasa(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
高橋 嘉夫(東大)ytakaha(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
- 招待講演:
- 奥村雅彦(日本原子力研究開発機構)
「粘土鉱物によるセシウム吸着現象の原子スケールシミュレーション研究」
水-岩石相互作用は、地球深部から表層に到るまで、水惑星である地球で起きる化学プロセスの多くを含む。本セッションでは、このような水-岩石相互作用に関する研究を広く募る。また特に、水-岩石反応の主要な反応場である固液界面の化学現象の役割について議論したい。水を介した化学プロセスの研究であれば、天然試料の分析、室内実験、各種モデリング、分析法の開発、微量元素、同位体、環境微生物学など、いかなる分野も包含する。
G05 海洋における微量元素・同位体
コンビーナー:
則末 和宏(新潟大)knorisue(at)env.sc.niigata-u.ac.jp
山岡 香子(産総研)k.yamaoka(at)aist.go.jp
堀川 恵司(富山大)horikawa(at)sci.u-toyama.ac.jp
井上 麻夕里(岡山大)inouem(at)cc.okayama-u.ac.jp
張 勁(富山大)jzhang(at)sci.u-toyama.ac.jp
小畑 元(東大)obata(at)aori.u-tokyo.ac.jp
- 基調講演:
- 宗林由樹(京大)
「多元素分析に基づく微量元素海洋学の新展開」 - 基調講演:
- 角皆潤(名大)
「海洋学における軽元素安定同位体地球化学の新展開」
海洋における微量元素と同位体は、海洋の状態や様々な物質輸送過程・反応過程を鋭敏に反映したユニークな時空間変動を示す。微量元素・同位体の研究は、国際共同研究GEOTRACES計画を中心に国際的に着実に進められている。本セッションでは、微量元素・同位体の生物地球化学的過程に関する研究や分析化学的手法開発に関わる最新情報を集めると共に、海洋と境界する周囲の系も含めた関係する知見も集め、今後の課題を検討する。
G06 マントル物質の化学とダイナミクス
コンビーナー:
石川 晃(東大)akr(at)ea.c.u-tokyo.ac.jp
下田 玄(産総研)h-shimoda(at)aist.go.jp
鈴木 勝彦(JAMSTEC)katz(at)jamstec.go.jp
小木曽 哲(京大)kogiso(at)gaia.h.kyoto-u.ac.jp
鍵 裕之(東大)kagi(at)eqchem.s.u-tokyo.ac.jp
- 招待講演:
- 玄田 英典(東工大)
「地球形成過程から見たマントル物質の化学とダイナミクス」 - 招待講演:
- 中川 貴司(JAMSTEC)
「コアーマントル熱化学結合から見る固体地球システム進化(仮題)」
本セッションでは全マントル規模での物質循環を基軸に、地球誕生から現在に至るマントルの地球化学的構造の形成と進化過程に関連した研究を対象とする。海洋玄武岩、島弧火成岩、マントル捕獲岩、緑色岩ーオフィオライト等、各時代のマントル情報を反映した岩石試料を用いた物質科学的研究に限らず、実験岩石学的研究、地球物理観測、数値計算等、地球内部の統一的理解に向けたあらゆるアプローチの研究を歓迎する。
G07 宇宙化学・惑星化学
コンビーナー:
奈良岡 浩(九大)naraoka(at)geo.kyushu-u.ac.jp
伊藤 元雄(JAMSTEC)motoo(at)jamstec.go.jp
山下 勝行(岡山大)kty(at)cc.okayama-u.ac.jp
- 基調講演:
- 寺田健太郎(阪大・理)
「素粒子ミュオンを用いた特性X線分析法の開発 ~地球惑星試料分析の実用化にむけて~」 - 招待講演:
- 今村剛(東大)
「金星探査機あかつきで探る金星大気の物質循環」
宇宙科学と惑星科学における無機化学的・有機化学的・物理化学的な研究成果の発表を募集する。銀河・太陽系・惑星・生命などの宇宙惑星物質の起源と進化についての研究とそのための新しい研究手法(分析手法、実験手法、解析手法等)の提案を広く歓迎する。ただし、特別セッションにこの分野の一部に該当する特別テーマがある場合はそのテーマを除く。
G08 生物と有機物の地球化学
コンビーナー:
三村 耕一(名大)mimura(at)eps.nagoya-u.ac.jp
沢田 健(北大)sawadak(at)sci.hokudai.ac.jp
力石 嘉人(北大)ychikaraishi(at)lowtem.hokudai.ac.jp
中村 英人(大阪市大)hideton(at)sci.osaka-cu.ac.jp
- 基調講演:
- 三瓶 良和(島根大)
「地殻深部と上部マントルにおけるbiogenic/abiogenic炭化水素の有機地球化学」
セッション内容
地球表層には大量の有機物が存在し、有機物の生成-変成-分解する過程において生物は重要な役割を果たしている。地球化学試料(堆積物および堆積岩など)に含まれる有機物を解析することは、自然界において生物の果たしてきた役割を理解することにつながる。この理解は、生物活動によって引き起こされた現世から地質時代にまたがる地理的、化学的環境変遷を明らかにするために、非常に有用なものであろう。本セッションでは、生物、天然水、堆積物、化石、堆積岩を対象試料とする研究者間の幅広い意見交換の場を提供する。
G09 水圏や土壌圏の環境地球化学
コンビーナー:
板井 啓明(水俣病研究所)itai(at)sci.ehime-u.ac.jp
光延 聖(愛媛大)mitsunobu.satoshi.dy(at)ehime-u.ac.jp
益田 晴恵(大阪市大)harue(at)sci.osaka-cu.ac.jp
高橋 嘉夫(東大)ytakaha(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
- 基調講演:
- 高田秀重(東京農工大)
「マイクロプラスチックの地球化学」
水圏や土壌圏などの地球表層におけるあらゆる環境化学的研究成果の発表を募集する。これらは、これらの系での化学的素過程を扱った研究、微量元素の同位体比を用いた物質循環研究などの基礎的研究からモニタリング的な研究、さらに有害物質や有用元素の回収などの応用的研究などを含む。また対象物質としても、無機元素から有機物までを含む。これらの研究を系統的に概観することで、最先端の環境地球化学を展望したい。
G10 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
このセッションは,日中合同セッションとなります。ページトップに背景を記しています。
発表申し込みにあたって,発表内容が中国との関連を意識する必要はありません。
また,英語での発表を推奨しますが,必須ではありません。例年通り多数の発表申し込みをお願いいたします。
コンビーナー:
平田 岳史(東大)hrt1(at)eqchem.s.u-tokyo.ac.jp
武蔵 正明(芝浦工大)mmusashi(at)sic.shibaura-it.ac.jp
横山 哲也(東工大)tetsuya.yoko(at)geo.titech.ac.jp
大野 剛(学習院大)takeshi.ohno(at)gakushuin.ac.jp
服部 祥平(東工大)hattori.s.ab(at)m.titech.ac.jp
藤井 俊行 (阪大)fujii(at)see.eng.osaka-u.ac.jp
南 雅代(名大)minami(at)nendai.nagoya-u.ac.jp
上野 雄一郎(東工大)ueno.y.ac(at)m.titech.ac.jp
- 招待講演:
- 青西 亨 (東工大)
「レーザーアブレーションICP-MSでナノ粒子を捉える -データ駆動科学による計測限界の突破-」 - Li Siliang(Tianjin Universit)
「Variation of carbon isotopes of dissolved inorganic carbon to hydrological conditions in a large river, SW China」 - Fang Huang(University of Science and Technology of China)
「Barium isotope geochemistry」 - Feng Xinbin(Chinese Academy of Sciences)
「Mercury stable isotope compositions in airborne particulate matters in ambient air in China」 - 基調講演:
- 高野 淑識 (JAMSTEC)
「地球化学試料に含まれる炭質物の非破壊・半破壊・破壊分析によるシームレスイメージング解析」
試料を構成する元素、同位体、化学種の存在度、分布、移動、変化を空間的・時間的に調べ、それらを支配する法則や原理を用いて、地球や惑星を構成する物質の構造や循環を調べるのが地球化学である。最近の分析技術・データ解析技術の進歩、あるいは計算化学・実験研究アプローチの多様化・高精度化にともない、試料から得られる地球化学的知見の質と量は飛躍的に向上し、地球化学あるいはそれを中核とする関連学術研究は急速な進化を遂げている。本セッションでは、地球化学研究の推進展開を基盤から支える分析計測技術や方法論、それらの進歩を支える物理化学、計算理論科学、同位体科学に関する最新の理論・実験的研究を紹介するとともに、それらの背景にある問題点を共有し、地球化学研究の推進に向けた具体的研究協力体制の構築を推進する機会を提供する。
G11 原発事故で放出された放射性核種の環境動態
コンビーナー:
田中 万也(日本原子力研究開発機構)tanaka.kazuya(at)jaea.go.jp
山崎 信哉(筑波大)s-yamasaki(at)ied.tsukuba.ac.jp
高橋 嘉夫(東大)ytakaha(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
鈴木 勝彦(JAMSTEC)katz(at)jamstec.go.jp
- 基調講演:
- 五十嵐康人(気象研)
「放射性核種の環境動態研究の展望―大気環境への影響」
2011年3月に発生した福島第一原発の事故により放出された大量の放射性核種は、大気、河川、海洋を媒体に広域に拡散している。この拡散に関連する研究は、初期の放射性核種の分布状況の観測・評価から、最近では個々の系での動態を支配する素過程の解明や拡散・輸送機構のモデル化に移行しつつある.本セッションは、このような放射性核種の環境動態の理解を目的に、関連した大気圏、水圏、土壌・岩石圏、生物圏を対象にしたあらゆる研究を対象にする。また、放射性核種の拡散・輸送機構の理解や拡散モデルの構築なども取り上げる。広い見地からの研究アプローチを取り入れるため、幅広い専門の研究者の参加を期待する。
G12 初期地球と生命起源の地球化学
コンビーナー:
古川 善博(東北大)furukawa(at)m.tohoku.ac.jp
薮田 ひかる(広大)hyabuta(at)hiroshima-u.ac.jp
小宮 剛(東大)komiya(at)ea.c.u-tokyo.ac.jp
渋谷 岳造(JAMSTEC)takazos(at)jamstec.go.jp
小林 憲正(横浜国大)kkensei(at)ynu.ac.jp
基調講演者の人数:2名を予定
- 招待講演:
- 山岸明彦 (東薬大)
「生命の起原とパンスペルミア仮説の検証:国際宇宙ステーション曝露部たんぽぽ実験」 - 招待講演:
- 田近英一 教授(東大)
「太古代の海洋微生物生態系と暗い太陽のパラドックス」
生命の誕生の場となった初期地球はどのような環境だったのか。地球に供給されたさまざまな有機物を含む地球外物質はどのような組成を持ち、初期地球環境における非生物的な化学反応を経た後にはどのような生命前駆物質へ変化しえたのだろうか。先カンブリア時代における大気・海洋・内部の変動と生命の進化はどのような影響を互いに及ぼし合いながら関わり続けたのだろうか。両者の関係性を理解することは、地球外のハビタビリティの理解にも繋がる。本セッションでは、地球ー生命システムを支えるあらゆる元素(物質)を対象とし、化学進化室内実験、フィールド観察、地球・地球外試料分析といった多角度からこれらの問いに挑むあらゆる研究を歓迎する。また、本研究領域との接点がこれまで見出されていなかったものの、今後の展開に新たな切り口を与えるような異分野からの発表を積極的に歓迎する。
G13 固体地球化学(全般)
このセッションは,日中合同セッションとなります。ページトップに背景を記しています。
発表申し込みにあたって,発表内容が中国との関連を意識する必要はありません。
また,英語での発表を推奨しますが,必須ではありません。例年通り多数の発表申し込みをお願いいたします。
コンビーナー:
山本 順司(北大)jyama(at)museum.hokudai.ac.jp
飯塚 毅(東大)iizuka(at)eps.s.u-tokyo.ac.jp
中川 書子(名大)f.nakagawa(at)nagoya-u.jp
谷水 雅治(関西学院大)tanimizum(at)kwansei.ac.jp
本セッションでは固体地球を構成する物質を用いた地球化学に関連するありとあらゆる研究を対象としている。これまでの固体地球分野のカテゴリーに捕われない、大胆で萌芽的な研究発表も歓迎する。