■GJならびにニュースの電子化について


<電子化アンケートの背景>

 皆様も既に報道によりご存じのように,科学研究費補助金の定期刊行物に対する研究助成金が不正に使用されていること事が発覚し(GJは大丈夫です!),申請時に出版見積もりの提出の義務化など助成に対して厳しい状況になっています。今後,定期刊行物に対する助成金額の減少もまことしやかに噂されています。また,学会員の減少により,会費収入も年々減少しており,学会の財政状況も近年大変苦しくなってきております。下に,1998年以降の学会員数・会費収入・定期刊行物助成金額・出版経費の経年変化を示しました。


 1998年に1,058名いた正会員(●)が,2005年末には905名にまで減少しています。2004年からの大きな減少は,滞納会員の除名規則を変更した事による大きな減少です。何れにしろ,会員数の減少に伴い,会費収入(○)も年々減少しています。一方,出版経費は,GJならびに地球化学のページ数の増加が大きな理由で,最近では1500万円近くに達しています。出版助成(□)と会費収入(○)のみでは出版経費(■)をまかなえない状況です。現在,広告収入とGJ・地球化学の売上金で学会運営をしているような状況です。今後,地球化学会全体で大きな赤字財政になることが見込まれます。

 世界の出版界の動きとして,印刷体から電子出版へと形態が大きく変わろうとしていています。GJも将来,印刷体を廃止し,電子出版化せざるを得ない時がくることは容易に想像できます。しかし,一挙に電子化の体制を作ることは困難ですので,当面,「電子会員」という印刷体を受け取らない会員の新設を予定しています。また,GJのCD-ROM化など電子化に向けた体制の整備を進めていきたいと思っています。

 また,現在地球化学誌に挟み込まれているニュースについても,情報が多くなり,印刷費が年間80万円程度かかっています。ホームページや電子ニュースでの情報伝達が充実してきた現在,必ずしも全ての記事を印刷にする必要があろうか?との議論を踏まえて,GJ電子化にあわせてアンケートを行いました。

 アンケート結果はこちらをご覧下さい。