■日本地球化学会と韓国地質学会間の研究交流のMOU締結

日本地球化学会には,韓国の地球化学のコミュニティとの間でMOUを締結したいという長年の希望がありましたが,韓国には地球化学会が存在しないために懸案事項となっていました.韓国では,地球化学を専門とする研究者は韓国地質学会に属しているため,2015年10月29日に韓国チェジュ島で開催された韓国の地球科学に関する合同大会の開催時に,日本地球化学会と韓国地質学会(GSK(The Geological Society of Korea))との間で,研究交流のMOUを締結いたしました.同時に,韓国地質学会の中に地球化学分科会が設立されました.調印式には,本会からは川幡穂高,山本鋼志副会長、鈴木勝彦評議員が,韓国側からはCHEONG, Daekyo会長,HUH, Min次期会長,KIM, Kyu Han前会長,地球化学分科会担当のYUN, Seong-Taek教授と10数名の幹部の先生方が参加されました.今回,韓国では初めて地球科学に関係する5学会の合同大会が開催され,その総合セッションにて,川幡穂高が,日本地球化学会の現状と将来,および両学会の将来の交流への期待を表明するとともに,別途会議をもち,今後の交流についても意見交換をしてまいりました.韓国の地球化学者とは,これまでも協力関係にありましたが,今後はより一層その関係を発展させていきたいと考えております.会員の皆様の活動がこのMOUのもとで、さらに広がり促進されることを期待したいと存じます.締結内容の詳細はpdfファイルをご参照ください。

川幡穂高