■2022年1月、Geochemical Journalがリニューアルされます。

日本地球化学会会員のみなさま

平素からGeochemical Journalへのご投稿,購読ありがとうございます。

Geochemical Journalは,長年にわたってテラ学術図書出版から出版・販売をしてまいりましたが,今年末をもってテラ学術図書出版との契約を終了し,2022年1月から、J-Stageを利用して,学会が出版する体制に変わります。これまで、全面的に協力いただいたテラ学術図書出版には深く感謝を示したいと思います。

今回の一番大きな変更はGeochemical Journalが完全オープンアクセスジャーナルに生まれ変わることです。世界中のすべての方がGJの論文を閲覧,ダウンロードすることができるようになります。今までより,より多くの方にGJの論文が見られると期待できます。

それに伴って,著者には論文出版のための費用(Article Processing Charge; APC)がかかります。当初のAPCは,科研費や学会からの支援を継承することで,現状のオープンアクセス金額程度(http://www.geochem.jp/information/info/2014/140401_1.html)を維持する努力をし,数年かけてGJの経営的な自立を目指します。APCに関しては学生への支援や特集号割引など様々な割引を計画しています。

アクセプトされた論文は版組前の早期公開や,版組後もできるだけ早期の公開を行います。それにより,アクセプトされてから公開までがこれまでより数週間から数ヶ月早くなります。

4月の臨時理事会で,J-Stageを利用して,学会が出版する体制に変わる方針が承認され,その準備を会長の下に昨年末に発足したGJ出版社検討WGにて行っております。新たに制作するHPでは,論文のリンクをクリックすると,J-Stageの該当論文情報に飛ぶように設定することを考えている他,これまでとは異なる新しい企画を考えております。また,論文の版組,ファイル作成などの作業は出版会社に委託します。現在対応業者の選定,委託業務の調整を行っております。

これまでよりますますGeochemical Journalの閲覧,論文の購読,引用をしていただくよう,編集長はじめ,編集委員会,GJ出版社検討WGにて準備をして参ります。リニューアルするGeochemical Journalにぜひご期待ください。

今後とも、Geochemical Journalにご理解、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

鈴木勝彦 Geochemical Journal編集長
鍵 裕之 日本地球化学会会長

GJ出版社検討WG
鍵裕之,南雅代,浅原良浩,小畑元,鈴木勝彦,高橋嘉夫,山本鋼志