■日本地球化学会主催市民講演会

2024年9月18日~20日に金沢大学で開催された日本地球化学会 第71回年会に引き続き,21日に石川県文教会館で「見えない小さな生物の大きなはたらき -急速に溶けていく北極で-」と題して日本地球化学会主催の市民講演会が開催されました。

第1部では高校生によるポスターセッションが開催されました(4つの高校から以下9件のポスター発表が行われました)。いずれの発表も非常に興味深く,高校生の探求心の強さを感じることが出来ました。

「環境DNAによる石川県能登地域の河川の魚類相調査」七尾高校
「能登地域に分布する海藻がもつ色素と光合成について」七尾高校
「ミカンの甘さを決定する要因とは何か」小松高校
「水を注ぐ音の高さと水温の関係」小松高校
「月が黄色く見えるのはなぜか」小松高校
「身の回りの構造色の表面構造について」小松高校
「液状化後に車を走らせられるようにする手段の選定」小松高校
「環境変異と光合成色素の構造変化」星稜高校
「カニの起き上がり時間の決定要因について」金沢二水高校

  • 写真:ポスターセッションの様子



  • 最優秀発表賞「環境DNAによる石川県能登地域の河川の魚類相調査」七尾高校
  • 優秀賞「カニの起き上がり時間の決定要因について」金沢二水高校
  • 優秀賞「環境変異と光合成色素の構造変化」星稜高校
  • 環日センター特別賞「ミカンの甘さを決定する要因とは何か」小松高校
  • 環日センター特別賞「能登地域に分布する海藻がもつ色素と光合成について」七尾高校

第2部では,3名の研究者による講演が行われました。

講演1:
東京大学 大気海洋研究所 原田尚美 教授
極域の海洋に棲む生物たちの現状と今後
講演2:
北海道大学 大学院環境科学院 亀山宗彦 准教授
雲のタネをつくる微生物
講演3:
千葉大学 理学部地球科学科 竹内 望 教授
氷河を解かす不思議な微生物
写真:
第2部の最後に行った質疑応答の様子。
向かって左から竹内 望 教授,亀山宗彦 准教授,原田尚美 教授,そして質疑応答の司会を務められた長尾誠也 教授(金沢大学統合環境領域・環日本海域環境研究センター(センター長))