●編集方針と投稿時の注意点
• オリジナルデータを評価
 「地球化学」誌は会員のオリジナリティーの高い論文を原著論文として掲載します。まだ公表していないオリジナルデータを是非論文にまとめて投稿してください。
• 勉強したことは総説に
 オリジナルデータのない論文は総説として審査します。ご自分が勉強なされたことを是非総説論文としてまとめていただき,地球化学の発展にご貢献ください。
• 審査の方法
 投稿いただいた原稿は,できるだけ速やかに査読者に回します。査読は通常2名以上の,分野の近い第一線の研究者により行います。査読意見に編集上の修正,編集委員会の意見などを添えて,受付日から1カ月後を目処に著者に返送します。著者はこの意見を参考に修正原稿を用意し,2カ月以内に返送する必要があります。
• 投稿時の注意点
 全ての論文は,研究者間で相互に査読をすることでチェックを受けるピアレビューにより成り立っています。この制度は,研究者同士の好意で成り立っており,査読者と編集担当者はボランティアで働いています。また,査読者と編集担当者は,論文の内容が科学論文としてふさわしいかどうかを判断することが本来の任務です。このようなことをふまえ,論文の質の向上のため,投稿前に以下のことにご留意ください。

  1. 読み易い日本語(表現,論理)であるか。
     文章校正の責任は著者にあります。投稿前に,誤字脱字や文法の初歩的ミスなどを必ずチェックしてください。また,文章表現を十分推敲して下さい。それにより,スムーズに編集作業を進めることができます。
  2. 文献の引用に初歩的な間違いはないか。
     ルールに則った適切な引用がされていることを確認して下さい。本文中で文献が正しく引用されているかどうか,文献リストに間違いがないかなどをご確認ください。
  3. 共著者の承諾を得ているか。
     第一著者(あるいは連絡著者)は,投稿前に,共著者に名を連ねている人たちに連名の承諾を得て下さい。また,共著となった方々は,より良い論文となるように,論文作成・修正に積極的に関わって下さい。
• 若手の論文には適切な指導を
 「地球化学」は,大学院生を中心とした若い方からの論文投稿を積極的に受け入れています。このことにより,「地球化学」が多くの会員の研究成果を公表するだけにとどまらず,将来を担う若い研究者の修行の場となっていると考えています。ところが時折,指導的立場にある人から適切な論文作成指導を受けていないのではないかと推測される原稿が投稿されることがあります。原稿を投稿する前に,著者は必ず共同研究者など周囲の人に意見や感想を聞いて,論文の完成度を高める努力をして下さい。